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セクシア誕生後、幾年の長い年月の時がたち誕生した四精霊で風を司るもの。

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誕生後、シルフはレイシスのシュザーバレッド地方にある森にリシルフレイ・シルレという名をつけ、その森に住むことにする。

時が経つにつれ、精霊たちとドラゴンたちが誕生していき、他の四精霊たちとも楽しく過ごしていた。
 
ノーサンシウル歴109年、シルフは他の四精霊と共に、各国に封じられた遺跡を発見した。

しかし、封じられていたため中に入ることはできず、遺跡の調査は不可能であった。
忘れられた海の遺跡、ミル・レシェンドルに関しても、文字の解読が不可能であり、こちらに関しても何も分かっていない。
 
長らくして、ノーサンシウル歴1073年に人間とエルフ、ドワーフなどが誕生した。
シルフはリシルフレイ・シルレに訪れた人間とエルフ、ドワーフなどの一部に古代魔法を教えた。

この時までは、まだシルフは人間、エルフなどが大好きであった。
 
ノーサンシウル歴2809年、リシルフレイ・シルレに四精霊で集まっていたときのこと、同じくレイシスに住む13歳のハーフエルフの双子、レイールとイレールに出会う。

2人は毎日、リシルフレイ・シルレに遊びに来てくれるようになった。
 

そのたびに、シルフは風になりノーム、ウンディーネを迎えに行き、サラマンダーには知らせに行った。
 
レイールとイレールと遊ぶのはシルフ達にとって楽しいことであったが、シルフ達は一つ疑問を持っていた。
その疑問は"何故他の人間やエルフなどと遊ばないのか"というのだった。

この疑問を四精霊を代表してノームが聞いたことがあった。
レイールとイレールから返ってきた答えは無言だった。その無言の意味をシルフ達は察し、それ以上は聞こうとはしなかった。
 
それから4年後、ノーサンシウル歴2813年に古代戦争が開戦し、シルフ達は古代戦争に巻き込まれてしまう。

シルフは長期戦の古代戦争中、自分の手の届く範囲でセクシアに存在するあらゆる命を守ろうとした。

そして、逃げてきたレイールとイレールも守ろうとしたが、開戦から3年後のある日に目の前で旧ヴィレスラス軍の兵士によって殺された。
シルフは怒り狂い、その兵士を跡形もなくなるまで、殺し消し去った。

その後、レイールとイレールに駆け寄ったシルフは死に際に、今までの感謝の言葉を告げられた。
シルフもその言葉に答えようとしたが、レイールとイレールは息を引き取ってしまったため、答えることができなかった。

レイールとイレールの亡骸はシルフが二人が大好きであった森の花畑へと埋葬した。
 
ノーサンシウル歴2944年、戦争終結後最小限には抑えられたが、失われた命は多かった。

終結後、"レイールとイレールが死んだ、レイールとイレールを守れなかった"とシルフは他四精霊に伝えた。
レイールとイレールが死んだことに対し、シルフは自分を責め、人間とエルフ、ドワーフなどを憎んだ。

また、イレールとレイールが埋葬されている花畑へは毎日足を運んでいる。
 
古代戦争終結後、この時よりシルフは人間とエルフ、ドワーフなどが大嫌いになった。
その理由は、多くの関係のない命が失われたからである。罪のない動植物の死、このことはシルフの中では重かった。

人間は古代戦争後、魔力を失い、四精霊についても忘れてしまいもう来ないくなったことと、エルフ、ドワーフなどが四精霊について忘れたことに対し、静かになってよかったとシルフは思っている。
 
ウンディーネからは「シルフ、そなたの気持ちは分かるわ。けれど、今この世に存在してる彼らには何の罪もないのよ…」と言われているが、聞く耳を持たない。
未だシルフは人間とエルフ、ドワーフなどに対し心を閉ざしたままである。
 
封じられた4つの遺跡に関してとミル・レシェンドルに関しては現在も何もわかっていないが、封じられた4つの遺跡からは嫌な魔力が溢れ出ているため、気にはかけている。
 

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